2023年6月2日金曜日

5月27日(土)親水広場「星空たんけん観望会」

5月27日(土)親水広場「星空たんけん観望会」を応援してきました。 今回の応援者は、Fujitaさん、Hayashiさん、Yoshitakeさん、Kazamiさん とKishino の5人です。 毎回、観望会での天気が気になります。 今回も一週間前から天気情報を見ていましたが、うれしくない曇りが多く 少し晴れの予報が続いていました。当日の朝5:30、GPVと言う雲の動きの 予報を見たところ、19:00頃がわずかには晴れ間が出ていました。この分 だと何とか行けそうな感じでした。その後8:30のGPVも大きく変化なし、 最終判断の材料になる11:30も、ほぼ同じような感じでした。 13:00の最終判断で、主催者側と連絡を取り、「観望会中、雲が出るが、 高層の薄雲。今夜は、月齢7.8の月と金星があるので、何とかこの2つ の天体を観望出来れば、まずます良し。さらに秋の天体が少しでも観望出来 ればさらに良し」と言うことを推奨して、観望会を開催決定しました。 16:30親水広場に現地入りし、望遠鏡セッティングを始め、少し経ったら、 Kazamiさん、Hayashiさん、Yoshitakeさん、Fujitaさんが応援に来られました。 19:00から、水の館3Fプラネタリウム室で天文教室が始まるので、準備を 始めました。その時、主催側に、今日は、コロナをインフルエンザ的扱いに なって、初めての観望会で、何人くらいの応募があったかを聞きましたら、 ほぼ50人で、コロナ前と同じようになったと話しがありました。 天文教室では、星空の見方の基本、今夜の星空をいつも通り、プロジェクター を使って説明しました。 19:30過ぎ天文教室が終わって、参加者の皆さん、観望会現場へ移動して 来ました。天気は、予報と違って、かなり大きく晴れの区域が広がって いました。ただ、春特有の「春がすみ」があって、さらに月明かりも加わって、 何となく空が白っぽく感じる星空でした。 観望会の前に北極星、春の大三角、春の大曲線、今夜見る月や金星などを Yoshitakeさんに、レーザーポインターガイドで担当してもらいました。 観望会に入り、各望遠鏡毎に分かれて見始めてもらいました。 最初は金星、西の空20度付近で高度が低く、早く観望しないと観望できなく なるので。一番最初に、80倍前後で20分程度観望してもらいました。 金星は、目では点にしか見えませんが、80倍では、今日の月の形(上弦の月) と同じに見えて、参加者の皆さん、とても興味を持って見入っていました。 次は、春の星空の観望ですが、春の星空は星や天体が少ないので、観望出来る 天体が少ないです。でも、星や天体の隙間から、はるか遠い銀河がたくさん 見えています。 たくさんの銀河は、私たちから数百万光年~数千万光年の距離、中には 億光年単位の銀河もあり、9等星以下で、とても暗い天体です。 今夜観望する天体は、月、M44プレセぺ星団、夏のM13球状星団(当初は、 春のM3球状星団を予定でしたが、Hayashiさんの直視タイプのフジノン 150mm双眼鏡で観望することに変わって、M3は高度が70度ほどで、 直視タイプでは地面に仰向けになって見ることになって、大変見づらいので、 この時期比較的に高度の低い夏のM13に変更しました)、M104ソンブレロ銀河 などでした。 *上弦の月のころは、観望会では、とても人気のある天体です。その理由は、  望遠鏡を覗いたほぼ瞬間に認識できること、欠け際のクレーターがびっしり  見え、迫力があること、倍率を50倍前後で月全体が見える時にクレーター  などの形が「X]や「LOVE」の文字が浮かびあがって見える現象が面白いことに  あります。 *M44プレセぺ星団は、20~30倍程度の望遠鏡で、20、30個の星々が見えて、  春の星空の数少ない散開星団の一つで、人気があります。 *M13球状星団は、フジノン150mmの40倍では、レンズ口径150mmと大変  大きいので、粒々に近い状態で観望できますが、倍率40倍のため、星団自体  が小さくて見えて、やや物足りなさがあります。倍率が100倍程度となると  迫力のある天体に見えます。 *M104ソンブレロ銀河は、春の銀河では、明るい8等星です。でも、望遠鏡の  眼視では、街明かりで見えません。「電視観望」と言う望遠鏡に天体専用カメラ  を付けて、見えづらい、見えない天体を、タブレットに1秒から数秒の露出で、  天体の形、模様、色が見えます。M104は2800万光年の彼方にあり、かすかな  天体の光を街明かりに負けまいと写ります。でも、さすが街明かりは強烈で、  天体写真のようには写りませんが、皆さん、タブレットを覗き込み、リアル  タイムで写ったM104を「すごい」「えー写っている」と驚きで見入っていました。 今回の観望会は、終了まで安定した天気に恵まれました。 次回の8月19日(土)の親水広場「星空たんけん観望会」で、夏の星空が楽しみです。

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